放射能はウランがなければ発見されなかった。92番元素のウランはベクレルによって放射能が発見され、1932年の中性子の発見につながってゆく。そのわずか4年後には原子核の質量公式の論文が出ているらしい。原子核の授業ではこの式が出てくるが、核分裂で重要なのは、中性子数が奇数の核が核分裂を起こしやすいということ。実際には235Uと239Puしかない。あまり書かれていないが対エネルギーEdeltaが一番効く。簡単に調べることができるプログラムを書いてみた。
MSVCやG++でコンパイルして以下をタイプし、結合エネルギーEbを眺めると理屈がわかる。
weizsacker 235 92 weizcacker 236 92
236Uが強く結合するので、変形して分裂する。変形に必要なエネルギーは6MeV程度と思われる。映画の「オッペンハイマー」の日本公開が待ち遠しい。